◆とんぼ池抗争Vol.3 〜夕暮れ時の待ち伏せ

2003年5月2日 ゴールデンウィークの中休み。とんでもない出来事が起こった。
この日も、絶好のお散歩日和。姉御パティとチンピラVITAは連れ添ってとんぼ池公園に遊びに来ていた。しかしいつもと違ったことは、遊びに来た時間が昼間ではなく夕方近くであったこと。この時間が後にとんでもない事件の引き金となったのである。いつものようにお気に入りのコースを散歩するパティとVITA。ゴールデンウィークの中休みであり夕方近くということもあって行楽の人たちは帰り支度を始めている。その代わりに夕方から散歩に来ている犬連れの人々が目立つ。姉御パティとチンピラVITAは、相変わらず威勢良く行きかう犬たちにメンチをきってガウガウと幅を利かせている。チンピラVITAも今日はいつになく、強気で自分より体の大きな犬たちにも「ようよう!パティ姉御に挨拶せんかぁい!」と甲高い声で吠えながら食って掛かる。そんなこんなで連れている飼い主はペコペコ頭を下げることに...
しかし姉御とチンピラはお構いなしである。

 

夕日の綺麗なとんぼ池

時は夕刻。陽は長くなったとは言え徐々に薄暗くなってきた時、恐るべき出来事が待っていた。例の池に差し掛かったときである。前方に白い物体が動いている。薄暗くて遠くからでは何か確認することは出来ないが、確かに白い物体がこちらに向かって動いている。

待ち伏せしていた竜

な・な・何だ!あれは!!そう、その白い物体は間違いなく「竜」一味であった。鉄砲玉と思しき、白鳥の銀を先頭に、真ん中で一際大きく羽を広げ「シャー」という声を上げているのは「竜」である。

(^◇^;)げっ これはマズイ!待ち伏せか...やられた...

さすがのパティも少し動揺したようであるが、売られた喧嘩を買わないわけにはいかない。今日は少々強気のVITAも「キャンキャン」いいながら接近していく。

↑待ち伏せしていた「竜」

 

両者の距離は、後1メートルと迫った。飼い主も、近づけば白鳥達が池の中へ帰っていくものとばかり思っていたのだが、とんぼ池の白鳥はかなりの根性が入っている。姉御パティとチンピラVITAに引っ張られながら一味に近づいたところで、「竜」の一味の1羽が慌てて池に飛び込んだ。しかし「竜」を筆頭に「銀」他2羽は池へ逃げ込む様子もなく、「シャー」と言う声を荒げ、羽を広げて体を大きく見せながらますます威嚇をしてくる。残り50センチ位のところでついに「竜」にパティが突付かれそうになった。

威嚇する 竜→

威嚇する竜

本当にマズイ!!慌てた飼い主が踵を返してUターンしようとすると、「竜」が羽を広げて追っかけてきた。夕刻とは言え、お散歩に来ている人たちもいる。ここで決闘が始まるとかなりマズイ。慌てて猛スピードで反対方向へ逃げたのである。キャンキャン、ガウガウ吠え続けるパティとVITAをよそに後ろも振り返らず、ただひたすら逃げた。もう大丈夫と後ろを振り返った時、竜の姿はなかった。白鳥のため陸での動作は遅いらしい。それが功を奏して襲われずに済んだものの、3メートル近くは追っかけられたようだ。もちろんこの行動に姉御パティは、その全てのプライドを傷つけられたらしく、激しく飼い主に抗議している。
「なんで闘わしてくれなかったんですか?」その激しい目は、怒りで燃えていた。
「次こそは...覚えておけよ!竜...」そう呟きを残して姉御パティとチンピラVITAは家路に着いたのである。

水の中を颯爽と泳ぐ竜

 

←水の中を颯爽と泳ぐ竜

 

高台で竜の様子を見つめるパティ→

高台で竜の様子を見つめるパティ
★後に知ったのであるが、とんぼ池の白鳥「竜」一味は夕暮れになるとフェンスのない所から岸に上がり丘まで上がってくるらしい。気をつけないと。