白と黒

所長の口癖「犬の訓練にピンクも灰色もないねんで!エエかぁ。白か黒かどっちかやねん。『まぁ、これぐらいならエエかなぁ〜』っていう気持ちが、いつまでたっても犬が覚えへん理由や!」

これは犬をしつける時の人間の態度と心の持ちかたを説いています。
例えば”うちの子は、これくらい出来たら上等や”、とか”ちょっと引っ張るけど、まぁこれくらいやったら許容範囲かなぁ”なんていうもの。
まさしくピンク・灰色の世界です。犬には良いもの悪いものをしっかり理解させないと人間のように臨機応変に対応することは出来ません。

こんな経験はありませんか?
普段、飛びついて遊んでいるワンちゃんにお客様が家に遊びに来たからお客様には飛びついたらダメよ!とか、このスリッパはもういらないから噛んでも良いけど、こっちのスリッパは新品だからダメよ!とか。
人間にとっては、どこがボーダーラインか、その時の状況に応じて判断することは出来ますが、犬にとっては「アレ?前は怒られなかったのに、今度は怒られた!なんで???」「この前のスリッパは噛んで遊んでも文句も言われなかったのに、このスリッパを噛んだら思いっきり叱られた???」てな具合に良いことと悪いことの判断がつかなくなってしまいます。

我が家もVITAの服従訓練をしている時、よく注意されます。
脚側行進と言って、人間の左側を犬が人間の速度にあわせて歩くというものがあります。この時、犬は必ず人間の足先と並行な位置で歩き、止まった時には、つま先に揃えて座らなければなりません。
VITAはちょこまかちょこまか歩くので「だいたいこれくらいだったら揃ってるかな?」と思いながら歩いていると止まった時に、つま先より少し前で座ったり、また後ろに座ったり...
「でもこれくらいだったら、ちょっと前だけど許せる範囲だよなぁ」と自分でOKサインを出してしまうといつまでたってもキレイに歩くことも座ることも出来ません。
先生曰く「気持ちがピンク」だからだそうです。
たとえ5センチ前を歩いていても、前に出ているのだから、しっかり間違っていることを犬に教えなければ、いつまでたっても足先とピッタリ並行に歩くことも座ることもできないのです。

よく言われることに「犬は悪くないんや!悪いのは、アンタらやで」というのがあります。
そうなのです犬が出来ないのは、飼い主である私たちがしっかりしてないからなのです。出来ないのではなく出来るように正しく教えてあげていないから、犬が理解しないのです。
「おぉ〜なんて耳の痛いこと!」と思うのですが、考えれば私たちが毅然とした態度で犬と接することでいくらでも犬はおりこうさんになっていくのです。

そこのあなた!「うちの犬は何もでけへんねん」って笑ってませんか?「でけへんねんではなくて、きちんと教えられへんねん」ですよ。
人のことは全く言えない私ですが、少なくとも意識と気持ちを持っているだけで随分と犬に対する接し方が変わってくると思います。

時には厳しい態度をとることも必要だと思います。最低限のマナーを身に付けると、もっと犬と楽しく生活していくことが出来ます。一度、自分自身のしつけを振り返ってみてください(犬は悪くないのや)。

はじめてのSchoolデビュー

まだまだ一緒に歩けません。