プロローグU

運命の9月11日、Dog Schoolへいざお出迎え〜。
私たちの目の前に現れたのは、まさしく「小熊(しかし、その食欲旺盛な本能を知るとタスマニアン・デビルであった)」。M.ダックスのいたいけな可愛さを知っていただけに、ちょっとビックリ!小さいわりに、しっかりした顔つきをしている。囲いの中で放して見ると、しっかりした足取りで元気良く跳ねている。スゴイ!子犬とは思えない。

受け取る際に、注意事項が3つ。
@何をするにも先住犬のパティを一番にしてあげてくださいね
A当分は、少しふやかしたフードをあげてください
B今まで検疫所では兄妹一緒だったので、今日は淋しくて少し鳴くかもしれませんよ
>ハイハイ、わかりました。
なんせ、嬉しくて話もロクに聞いてない...これが悲劇への序章(プロローグ)...

家に連れて帰る。さあパティ、ぷーとのご対面である。パティの反応がちょっと心配。
これからは何でもパティを一番にしてあげないとスネてしまう。
思ったよりスムースに「ご対面」は済んだ(パティは「ちょっと遊びに来た客だろう」くらいにしか思っていなかったのでは)。さあ、晴れて我が家の一員に。
しかし、家の中でもよく跳ね回る。こんなにピョンピョン走って大丈夫なのか(まるで、奄美のクロウサギみたい)?とりあえず食事を与えたら、ケージに入れて安静にしておこう。

ケージに入れてしばらく...キャン...鳴き声が聞こえる。ぬぬっ!!キャン、キャン、キャン、キャーン、キャーーン!!!!!!!とどまることを知らぬ鳴き声。
相手にすると癖になる。そう思い、鳴き止むのを待つこと30分。もう、静かになるだろう。が、キャン!キャン!キャン!キャーン!キャーーン!キャーーーン!キャーーーーン!!!!
なにぃ〜、鳴き止まないゾ〜!これはマズイ!今晩、寝られるのか?それに近所迷惑で、怒鳴られたら、どうしよう?
不安にかられ、外に出て何度も聞き耳をたてる。かなり行動が怪しい。幸い、甲高い鳥のような声と外の喧騒で声は漏れていないようだ。しかし、このまま就寝タイムに突入すると...考えただけで顔がひきつる。もうちょっと待ってみよう。きっと鳴き止んでくれるだろう(=ほとんど哀願。既にボスの座が…)。

しかーし、甘かった…。かれこれ2時間鳴きっぱなし。なんでこんなに体力あるの?根性負けするのが一番怖いけど、夜中になれば、そうも言ってられない。鳴くごとに「NO」の声もコマンドを知らない子犬には何の役にも立たない。が、言葉を覚えさせるつもりで「NO」の連発。そうだ!パティの時と同じく音をたてよう。空のペットボトルを取り出し、「NO」の声とともにケージにぶつける。派手な音が響く。鳴くのはおさまるが、こっちの音の方が近所迷惑。ペットボトルは昼間だけにしておこうと作戦変更。

かれこれVITAと私の戦いが繰り広げられること6時間。すっかり真夜中。2:00A.Mを過ぎた頃にやっと疲れて眠りについてくれた。

パティの再来、いやそれ以上である、まさしく『ブラック・デビル』。
「初日だから、しょうがない」、でもそれでは済まされない。これから少しづつ色んなことを教えていくしかないのだろう。
つくづく思う。パティがいかに大人であるか、これまでコツコツと積んだ訓練がいかに大切であるか。だって、パティはコマンドがわかるのだから。
しかし、何にも知らない、教えられていないVITAは...。でも、「知らなくて出来ない」のは私たちの責任。さあ、またがんばるゾー!!と眠りについたのでした。

ブラックデビル参上 ブラックデビルが我が家にやってきた!