あまのじゃく

「あまのじゃく(天邪鬼)」ってご存知ですか?人が言うことと全く逆のことばかりして困らせる妖怪のことです。人間にもいますよね、そんな人。ここでは飼い主があまのじゃくになりなさいと云う話です。

我が泉北ドッグスクール校長が、よくおっしゃる話です。「犬に合わせるな、迎合するな。犬が思っていることと逆のことをせんと、犬が飼い主に対して集中しなくなる、アイコンタクトをとらなくなる。−どうせ、次はスワレでっしゃろ、ハイハイ、わかってまんがな、ハア〜ア−てなことで、先を読まれているために犬が遅れて歩くようになったりもするんや!−次は何を言われるんやろう?何をさせられるんやろ?ドキドキ−てな具合にするためにあまのじゃくにならなアカン!」

これはワンパターンなコマンドだけを言うのではなく、例えば招呼の際に犬が近くに来たらしゃがんで目線を合わせてしまったり、犬がピタリと左足横につかないからと飼い主がスリスリと寄っていったりすることも犬に合わせてしまっていることになるのです。また、ちょっと脱線しますが−いつもゴハンは人間よりも犬が先−違う意味で、これも犬に合わせてしまっている話だと思います…。これでは、ボスになれないですよね。

同じコースの散歩道、途中で訓練をする場所も毎日同じ、コマンドも同じではコマンドを理解して声符に反応しているのではなく、単に場所や身体で覚えてしまっているだけです。

そこでよくやる訓練が犬の鼻先を見て「右回り」と「左回り」を鼻先と逆にコマンドしたり、招呼で犬が喜んで向かって来たら、飼い主の前で「スワレ」と押さえたり、次の時には「ダッコ」とめまぐるしくコマンドを変えて、犬が先読みできないようします。ま、要は犬をよく見て、犬が次に予測していることと逆のこと、違うことをコマンドすれば良いのです。

皆さんもお気付きでしょうが、結構、犬って記憶力や観察力が良いですよね。
ですから、飼い主のわずかなしぐさを見逃さず、先読みをした行動をします。何かを持って来てくれたり、出掛けることに気付いて−連れて行って!−とワンワン吠えたり…。でも、そこがまた可愛いところでもあったりなんかするんですけれどね。私などはパティに甘いばかりだし、しかも根が素直なもんだから、あまのじゃくになるのもなかなかの難行です(妻は違う、私にとってもあまのじゃく)。